「FUTURE LIFE」....。ある意味安易なネーミングだと思う。
直訳すると「未来の世界」。
そして「あの世、来世」という意味を含むこの語句を思いついたのは
折しも3.11の地震で、この世界が混乱のまっただ中にある最中でした。
あの時、自分は初のミニ・アルバムをリリースする直前で
マスタリングも完成し、リリース・パーティーの日程や、
出演して頂けるアーティストもほとんど決定している状態でした。
地震後、余震は幾度となく繰り返され、危機が去ったようには思えませんでした。
パーティーも決行を断念する物がほとんどで、事実不可能に近い状態だったと想います。
原発事故が置き、自分の事だけで無く、
家族の事もどうにかしなければ、と考えながら
とにかく何が起きても後悔だけはしないよう、田舎に2度疎開させました。
その中で一度だけ、自分も少しの間、家族を連れて地元に戻り
自分の親と妻、子供の仲を取り持ったりしてたのですが、
疎開させた安心からか、リリースやパーティーの事が頭から離れず
非常にイライラしていたのを思い出します。
すぐに東京へ帰り、1人身の安心感からか、
混乱まっただ中の東京で、様々なパーティーに顔を出しました。
あの時の異様な興奮と熱気は忘れる事が出来ません。
自然の膨大なエネルギーの前で、抗う人々の生への渇望と欲が
とても快く思えたのを思い出します。
そしてその源、原動力となる音楽の存在をとても大きく感じました。
「FUTURE LIFE」という言葉が持つ反義語のような「あの世」の意味。
それはあくまでも生きている人間の生み出した死後の世界の話であり、
人の死を通過した後も、この世界は全てを包んだ状態で、今ここにあります。
そして私達は死後も灰となり、石となり、風となり、もしかしたら
音の粒子になるのかもしれませんし、ただこの世界に佇む存在であるのは
変わらないように感じたのです。
だとしたら永遠に続くかのような、この世界で、
生があり、自分の意志で行動が出来る間は、
出来る限り、音楽を通じて様々な人と交流し、楽しんで行きたいし、
そんな生き方を自分の子供にも見せる事が出来たらと感じた
「FUTURE LIFE」の由来でした。
そんな今も結局は色んな人から支えられ、励まされながら、
何とかやっていっている状況ですが、
東京へ戻った際に、熱気渦巻くパーティーを開催していた
青山OATHで、折しもその時にDJしていたヨグさんと一緒に
今年最後のパーティーを実現させて頂く事となりました。
お盆にも一度実現したパーティーですが、
今度はリリース・パーティーでも
PLAYして下さったblackout a.k.a DJ HIROAKIさんも加わり
本当に縁のような物を感じる組み合わせでの
今年最後の”ダンス”になります。
そして盟友56と一緒にPLAY出来る事、この話を頂いたサンゴ君、ヤスアキ君に本当に感謝したいです。
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「FUTURE LIFE」
2011-12-30 (Fri) @OATH
DJ
YOGURT
blackout a.k.a DJ HIROAKI (Phycogem/ene)
O.P.P
56
FOOD
Qちゃんカレー
http://bar-oath.com/